フライト前・機内・到着後の対処法
執筆:Yui
まず知っておきたいこと:飛行中の耳の詰まりや頬・額の痛みは、機内の気圧変化が原因で起こることがよくあります。軽い耳の圧迫感には、離着陸時に起きていること、こまめに飲み込むこと、必要に応じて優しく耳抜きをすることが役立ちます。鼻詰まりがひどい場合、耳や副鼻腔に感染がある場合、重い症状が出た場合は、痛みを我慢して乗り切ろうとせず医療者に相談してください。
耳の圧力? 副鼻腔の圧力?
耳の気圧外傷は、耳の奥につながる細い管を空気が通りにくいときに起こり、ポンという音、詰まった感じ、痛み、聞こえにくさなどが出ることがあります。航空性副鼻腔炎とも呼ばれる副鼻腔の気圧外傷は、鼻の周りの空洞に影響し、額、目の周り、頬の痛みや、ときに鼻血を引き起こします。風邪、アレルギー、感染があると、どちらも起こりやすくなります。
搭乗前に
- 鼻詰まりがひどい場合や、耳・副鼻腔に感染がある場合は、旅行計画の変更を検討してください。最近耳や副鼻腔の手術を受けた方は、いつから安全に飛行機に乗れるか担当の医療者に確認しましょう。
- 鼻が詰まっていても飛行機に乗る必要がある場合は、鼻の充血を抑える薬が自分に適しているか薬剤師や医療者に相談してください。使用を勧められ、製品の投与間隔を守れる場合、鼻スプレーは通常、離陸と降下の約30–60分前に使うよう調整します。製品の説明に従ってください。充血除去用の鼻スプレーを数日以上続けると、鼻詰まりが悪化することがあります。
- 内服の充血除去薬は慎重に確認してください。妊娠中の方、高血圧、心臓病、不整脈がある方は、まず薬剤師や医療者に相談しましょう。
- アレルギーはいつもどおり管理しましょう。すでにアレルギーの薬を使っている場合は、旅行前も普段の指示に従ってください。医療者の助言なしに、飛行中の耳の不調のために幼い子どもへ充血除去薬を使わないでください。
離陸・着陸時に
- 起きていて、水を少しずつ飲む、飲み込む、あくびをする、安全にできる場合はガムをかむといった動作を試しましょう。特に降下中、耳の圧力を整える助けになります。
- 耳がまだ詰まった感じがする場合は、鼻をつまんで口を閉じ、鼻をかむように優しく息を吹いてください。痛みがあれば中止します。強い力で無理に抜こうとしないでください。
- 赤ちゃんは、授乳やおしゃぶりで飲み込む動作を促せます。年齢が上の子どもは、年齢に適していれば飲み物を少しずつ飲んだり、ガムをかんだりできます。
飛行中に圧迫感が強くなったら、客室乗務員に伝えてください。耳抜きは耳の症状に役立つことがありますが、強い顔面痛や副鼻腔の痛みを無理に我慢する理由にはなりません。
着陸後:受診の目安
軽い詰まり感は落ち着くことがよくあります。耳の痛み、聞こえにくさ、詰まり感が数日以上続く場合や、顔の痛みが続く場合は受診してください。
フライトで繰り返し起こる場合は、次の旅行前に医療者や耳鼻咽喉科の専門医へ相談しましょう。
強い耳の痛み、耳からの出血、回転するようなめまい、明らかな聞こえ方の変化がある場合は、速やかに受診してください。強い、または悪化する顔の痛み、大量の鼻血、視力や見え方の変化も、緊急の診察が必要です。
日本にいる場合は、緊急時・旅行者支援の連絡先から相談先を探せます。旅を快適にするほかの工夫は、フライトの快適さに関するガイドをご覧ください。
医療情報の確認日:2026年10月6日。CDC Yellow Book、Mayo Clinic、ENT Health、MSD Manual。このガイドは一般的な情報です。個別の症状や飛行機に乗れるかどうかは医療者に相談してください。
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